保育お役立ちコラム
二歳女の子の玩具の貸し借り 〜子どもに魅せられて〜
2022年2月22日
おもちゃを借りたい子が「かして。」と言いに行ったのですが、貸したくない子はおもちゃを持ちうつむいたまま反応せず。何回か言いに行くがそれでも無反応。借りたい子がトコトコ保育者のところへ・・一言ポツリ「せんせー、にほんごわからない・・」困り果てたあげく出た言葉に思わず笑みを浮かべました。
あなたならこんな時どうしますか?
2歳児は友達と遊ぶ事を覚えてくる時期ですが、まだまだ個人差があり一人遊びを十分に楽しみたい時期でもあります。
また、『自分のもの』がはっきりしてくる時期の為、お友達の思いとぶつかりあう事もあります。あらかじめ玩具は同じものを十分に揃えていく事をお勧めします。避けられるトラブルは避けられるようにするといいですね。
同じものが一つしかなく、使いたいというお友達がいた場合には
- ①貸したくない子の思いを十分に受け止めていきます。
- ②貸してほしいお友達がいる事を知らせていきます。
- ③貸してもらえない子には代わりの物を保育士と一緒に遊ぶ中で進めていきます。(お友達が貸してもいいかなと思うまで一緒に別な遊びを提供していきます。)
- ④もし気持ちが変わり、貸してくれた場合にはたくさん褒めてあげる等、友達と共有できたことを知らせていき、保育者も一緒に遊びながら友達の存在を知らせ、一緒に遊ぶ楽しさを伝えていきます。
- ⑤お互いに思いがある事を大人が代弁し、少しずつ、お友達の存在に気付き、関わりが持てるようになり共に遊ぶ事が出来るようになるまでは見守りながら保育者が仲立ちをしていく事も大切だと思います。