保育お役立ちコラム
保育士の昼食事情、給食の時間の過ごし方
こんにちは!
「保育士は、昼食をゆっくりとる時間がない」という声をよく耳にしますが、実際はどうなのでしょうか。
今回は、保育士の昼食事情と、給食の時間の過ごし方をご紹介します。
〇給食の時間の保育士の仕事
以下が挙げられます。
・『いただきます』をして、子どもたちが食べ始めるのを見届ける
・食べるのが苦手な子どもの手助けや声かけをする
・必要に応じて介助をする
・おかわりの用意をする
・片付けをする
時間帯は、11時~12時ごろであることが多いです。
〇保育士の昼食
保育士がいつ昼食をとるかは、園の方針や担当する子どもの年齢によって異なります。
大きく分けて
・子どもたちと同時に食べる
・午睡(お昼寝)の時間に食べる
・別室で食べる
の3パターンに分けられるようです。
・保育士Aさんの園の場合
「3歳未満児担当の保育士はお昼寝の時間に食べます。3歳以上児担当の保育士は、子どもたちと一緒に食べます。どうしても急いで食べる必要がありますが、食育の観点から、一緒に食べて感想を共有することも大切で、やりがいを感じます」
・保育士Bさんの園の場合
「子どもの給食の時間は子どもたちにしっかり食べてもらうことに集中し、自分の給食はその後に別室で落ち着いてとります。自分が食べている間は、フリー保育士が代わりに子どもたちを見てくれることが多いです」
・保育士Cさんの園の場合
「保育士は、食事の介助に専念するため同時に昼食はとらず、お昼寝の時間に別室で昼食をとります。大人が一緒に食事をとらないことで、感染症予防にもなります」
〇急いで食べる中でも、健康を維持するには?
「業務の都合上、どうしても早く食べなければならないときはあります」と保育士Bさん。身体に負担をかけず、健康を維持して無理なく働くにはどうすればよいのでしょうか。
・普段の食事はゆっくりと落ち着いて食べる
保育士Aさんは、「普段の食事から急いで食べる癖がついてしまいがちですが、急ぐ必要がない自宅やプライベートでの食事は、ゆっくり落ち着いて食べるようにしています」とのこと。早起きして朝食の時間を長めに取ったり、ディナーは家族や友人と取ったりするなど、会話をしながら食べるといいかもしれませんね。
また、厚生労働省は健康の観点から、一口30回以上噛んで食事をとることを推奨しています。できるだけ多く咀嚼して食事をとることを心がけてみてはいかがでしょうか。
以上、保育士の昼食事情と、給食の時間の過ごし方についてご紹介しました。
働く園選びの参考になれば幸いです。
〇関連用語紹介
【ノンコンタクトタイム】
保育者が休憩時間とは別に、園児から離れて業務を行う時間のことをいいます。ノンコンタクトタイムに保育者が行う業務として、連絡帳の記入、保育計画や日誌の作成、会議や保護者対応などが挙げられます。